森の蒸溜所でウイスキーの神秘に触れる!



2010年10月31日行われたウィルビーのプログラム、
『サントリー白州蒸溜所ウィルビープレミアムツアー』の様子について
レポートさせていただきます。

さて、ウイスキーの美味しさの秘密を訪ねるこの小旅行に集まったのは、
23名のウィルビーメンバー。
ウイスキーは「シングルモルトが好き」というこだわり派から、
お酒なら何でもという寛容な方まで、多彩な顔ぶれが集まりました。

この日のスケジュールは以下の通り

    08:30 新宿出発
    11:00 山梨県北杜市サントリー白州蒸溜所到着
    ●サントリー天然水白州工場見学
    ●昼食
    ●サントリー白州蒸溜所見学
    ●チーフブレンダー、輿水精一氏によるウイスキーセミナー
    15:45 帰京





その1サントリー天然水白州工場見学
環境への徹底した配慮。そしてCGも駆使した“見せる”工夫





当日は高速道路の渋滞もなく、スムーズに山梨県北杜市の
サントリー白州蒸溜所に到着。
蒸溜所見学の前に、まずは併設されている「サントリー天然水白州工場」を
見学しました。
ウイスキーの味を左右するのは水。
白州で生産されるウイスキーも、「サントリー天然水」同様、
南アルプスを水源とする同じ水でつくられています。
ウイスキーを知るには、まず水からというわけですね。
ガイドさんの案内のもと、その生産の様子を見学しました。

この天然水工場は、今年4月に竣工したばかり。
新しい工場らしく、単にハイテクを駆使しているだけでなく、
太陽光発電、ペットボトル素材で備品や制服つくるなど、
さまざまな環境への配慮がされていました。
ちなみに工場屋上に設置された太陽電池で、
工場で消費される電力の最大で約2割をまかなえるそうです。

さて、サントリーの天然水工場は、ペットボトルの製造から
ボトリング、包装までを一貫して、厳しい衛生管理のもと行っています。
生産現場に入るのは全身を防塵服で包む必要がありますし、
ボトリングの工程などは、完全無菌状態。
工場の人間すら中に入れない仕組みになっています。

つまり、なかなか間近で見るのが難しい工場なんですね。
どうしても映像での見学が中心になるんですが、
CGなどを駆使し、見学者を楽しませる、
さまざまな工夫がされていて飽きさせません。

日ごろは何気なくゴクゴクと飲んでいる「天然水」ですが、
その蔭には、周囲の自然環境の保全を含めて、
様々な取り組み、工夫があることを知りました。


ウィルビー号で白州へ。
どのへんがプレミアムかは徐々に明らかになります。
天然水工場。シンプル&モダンな工場でした。
天然水工場はガイドさんのご案内で。
白州蒸溜所工場長の前村さんには一日通してお世話になりました。
チーフブレンダーの輿水さんと残間。
残念ながらこの1Fの展示パネルから先は撮影不可です。興味のある方は現地でご覧下さい。
太陽光発電の稼働状況を知らせるパネル。このパネルの材料もペットボトルから再生されたものです。




その2蒸溜所見学
麦芽がウイスキーへと変わっていく過程を目の当たりに





さて、ハイボールとお弁当でエネルギーを充填し、
いよいよウイスキーづくりの現場、蒸溜所見学です。

今回は、通常の無料ガイドツアーとはまったく内容の異なる特別ツアー。
ここからは前村工場長にご案内いただきました。

見学はモルト(麦芽)の糖化・醗酵から蒸溜、樽熟成など、
ウイスキーづくりの始めから終わりまでのフルコース。
今回は特別に醗酵前の糖化液(麦汁)や醗酵の進んだもろみ、
蒸溜直後の透明なウイスキー(ニューポット)も試飲させていただきましたが、
麦汁の意外なほどの甘さや、もろみの風味などに、
メンバー一同かなり興奮気味でした。
また、貯蔵庫に樽が何万とうずたかく積まれた光景は、まさに圧巻。
ウイスキーの香りに包まれながら、
大人の工場見学の楽しさを満喫したのでした。


専用の帽子をお借りして蒸溜所へ。
蒸溜所には森の小道を抜けていきます。
蒸溜所内はりんごのような甘い香りが漂います。
ピート(泥炭)の役割を説明する前村工場長。
麦汁を醗酵させる醗酵槽。香りはさらに強くなってきます。
輿水チーフブレンダーによれば、ウイスキーの醗酵槽は、乳酸菌との相性がいい木製がいいそうです。
さかんに醗酵しています!
麦汁が醗酵した“もろみ”を試飲するメンバー。アルコール度は8%ほど。
こちらは蒸溜釜。熱気がすごいです。釜の先の曲がり具合で、ウイスキーの味が変わるそうです。
蒸溜したばかりの無色透明なウイスキー。でも味はしっかりウイスキーでした。
古くなった樽を再生させる「リチャー」。かつて手作業で行われていた伝統的な技。樽の内部を焼くことで、樽の熟成力がよみがえります。
何万というウイスキー樽が眠っている貯蔵庫。その数に圧倒されます。
白州蒸溜所は1973年より操業。というわけで、生まれた年のウイスキーがあるウィルビーメンバーは、1名ほどだったでしょうか………。



その3チーフブレンダー・輿水精一氏によるウイスキーセミナー
原酒の良さを生かすブレンドの妙を実感





今回のプログラムのクライマックス、ウイスキーセミナーは、
蒸溜所内にあるゲストルームで行われました。
講師の輿水精一さんは、サントリーウイスキーのブレンド、
つまり味を決定する現場責任者。
輿水さんがブレンドした『響』『山崎』『白州』は、
世界的なコンクールで幾多の賞に輝いています。

セミナーは、8種類の原酒や製品となったウイスキーを
テイスティングしながらの、とても楽しいものとなりました。
ウイスキーは樽材や酵母、ピートの利かせ具合等を変えることで、
味が大きく違ってきます。
テイスティングでは、種類の違う原酒を飲み較べることにより、
その違いを実感することができました。

この他にもウイスキーと食べ物のマリアージュについても
レクチャーがあり、ウイスキーをさらに楽しむための知恵を、
ずいぶんと授けていただきました。

最後の輿水さんへの質問コーナーでは、手を上げる人が多く、
大幅に時間をオーバー。
「シングルモルトの定義とは」「ブレンダーの資質とは」
「出来の悪い原酒はどうなるの?」など様々な質問が出ましたが、
ひとつひとつに丁寧にお答えいただきました。


サントリーチーフブレンダー・輿水精一氏。
最近では海外でサントリーウイスキーをアピールすることも多いとのこと。
8種類のウイスキーをテイスティング。
ウイスキーに合わせてご用意いただいたおつまみ。
ウイスキーは水や炭酸で割ることで、優れた食中酒になります。
参加者から輿水さんに次々と質問が。
「できの悪い原酒はどうなるんでしょう?」
お土産にいただいた白州10年ハーフボトルとプレミアムソーダ。
美酒を前に残間もハイピッチで飲んでおります。




最後に
みんな、いっそうウイスキーが好きになってしまいました





バスを降りた瞬間、思わず深呼吸したくなるような爽快な空気。
深い深い緑。白州蒸溜所はまさに「森の蒸溜所」でした。

美味しい水、美味しいウイスキーを育んでくれる豊かな自然は、
そこにいるだけで人を幸せな気分にしてくれました。
そしてウイスキーづくりの現場を知ることで、参加者の誰もが、
いっそうウイスキーが好きになったのは、言うまでもありません。

チーフブレンダーの輿水さん、工場長の前村さんはじめ、
サントリーの皆さまには大変お世話になりました。
この場を借りて厚く御礼申し上げます。

今回は参加できなかったウィルビーメンバーも、
是非、白州蒸溜所を訪れることをお薦めします。
たいへんにいいところですよ。
(終わり)







 ※上記かこちらをクリックしていただくと詳細が開きます。




参加メンバーから寄せられた意見・感想(一部抜粋)


●白州蒸溜所見学、酒飲みにとって、聖地巡礼のような感じでで期待して参加させて頂きました。大変興味深く見学させていただきました。
「製品は作っておられる方々の人柄で出来上がる」という気持ちを改めて感じました。ご丁寧に案内をして下さった工場長、気さくに質問に答えていただいた輿水チーフブレンダーなど、工場に働いておられる人々の人柄に支えられて、ウイスキーの味が出来上がっているのだなと思いました。
お土産に頂いた「白州」を、帰宅後女房と一緒にいただき、2人ともウイスキーが好きになってしまいました。
(60代・男性)


●はじめての参加でドキドキでしたが、楽しい時間を過ごすことができました。輿水さんの重みのある言葉をじかに聞けたり食とのマリアージュを堪能したり、あっという間に時間が経ち、期待をはるかにこえる内容のツアーに感動して帰って参りました。ウイスキーが身近なものになったような感じです。これからは教えて頂いたハイボールの作り方を実践してみます(*^_^*)
(40代・女性)


●蒸溜所見学は本当にプレミアムでした。蒸溜したばかりのウイスキーの香りと味、それが、樽の中であの変化を遂げるのかということ。普通の工場とは違い、”生き物を扱う”ということ。しかも、一世代前の先輩が築いた原酒の成果を今日の製品とし、今の原酒作りの結果は自分のでなく、次の世代の為のものである………、息の長い話です。それと、ブレンドの妙。
チーフブレンダー輿水精一さん、派手ではないが、自信に満ちたお話でした。一方でカリスマ的な方の後を継ぐ方の話も聞いてみたかった気もします。感性の部分をどうやって伝えていくのでしょうか。その感性が、ウイスキー部門を背負ってもいるのですから。しっかり酔わせていただきました。
(50代・男性)


●数年前に、日本酒の酒蔵を見学しました。共通点は、何箇所かありましたが、10年、20年、時を生きる凄さ、職人さんたちの同じような、愛、思い、情熱、が伝わってきました。
又輿水氏の職人としての、頑固な、ぶれない姿勢がとても素敵でした。 今回のツアー、参加出来ましたことを家族、友人、知人に自慢しまくっています。
(60代・女性)


●チーフブレンダーの輿水さんのインストラクションに基づいてテイスティングを体験できたことで、一瞬、ブレンダー気分になることができました。「非日常体験」として充分に満足できるものでした。 ウイスキーについて少しだけ造詣が深くなったことが嬉しいです
また天然水工場では、「衛生管理」と「品質管理」を整えた様子を拝見でき、企業としての投資方針や姿勢を改めて感じることができました。やはり「世界のサントリー」ですね。
(50代・男性)


●白州ツアー楽しかったです。実りの多い一日になりました。目にする景色のすべて、袖すり合わせた魅力的な人達、初めて知る色んな知識。古希目前にして、こんなにワクワク出来る体験をさせていただきお礼申し上げます。
(60代・女性)


●清潔感の漂う館内、設備、お心入れのお料理と隅ずみにサントリー様の気持ちが伝わり、感謝いたしてウイスキーと共にいただきました。 美味しかったです。昔懐かしいあか(銅の蒸溜釜)での物作りに、一つの事に一生をかけていられる「男」、これぞ男性の凄さ!! を見ました。
(70代・女性)


●初参加でとても緊張していたのですが、隣に同じく初参加の男性が座って下さって声をかけて頂き、行きの道中から楽しく過ごさせて頂きました。席が一人だったら誰とも喋れず、こんなに楽しくなかったかも知れません。
蒸溜所見学やセミナーは、ウイスキー好きを自称しておりましたが、『へぇ??』と感心する事ばかりでした。輿水さん、中山さんの仰るとおりホント素敵な方でした♪  個人的にもう少しお話ししたかったです………。あっという間の時間経過の早さに驚きました。
(40代・女性)


●プレミアムツアー大満足でしたよ! 蒸溜所に着いたら、NHKのテレビ番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」で見た輿水氏ご本人がお出迎え。そしてツアーにもご一緒して頂き、本当に特別なツアーでした。
天然水の工場は休日で稼動していなかったのが残念でしたが、美味しい天然水を私達に届ける為の真摯な取り組みに、安心感がわきました。
輿水氏のお話をを聞きながらのテイステイングも、一口飲むごとに初心者ながら楽しく聞き入って、感慨深く味わうことができました。
帰りにはウイスキーのお土産まで頂き、サントリーのウイスキー同様輿水氏、工場長、スタッフの皆様の温かく、真面目な、癒しのおもてなしを心地よく感じました。ありがとうございました。
(60代・女性)


●やはりこのツアーの素晴らしかったところは輿水精一さんです。輿水さんが語られることの一つ一つが心に残り、私は何度も何度もその言葉を心の中で反芻しました。教育という仕事に携わっている私には一言一言がとても重く感じました。自然から頂いている目の前にあるもの、それをどう生かすか。目の前にある物は一つだけれど、それをどの場所でどう生かすか、はたくさんの場面を知っていなければできません。多くの経験とそのものの可能性にかける祈るような気持。本当に良いお話でした。そして、実際の輿水さんはとっても自然体で素敵でした。自然が生み出すものに真正面から向かい合ってあるこの仕事、この製品。とても心が暖かくなりました。
道中おしゃべりした、メンバーのYさんありがとうございました。おかげさまでとても楽しい時間でした。また、いつかイベントでお会いできるのを楽しみにしています。
(50代・女性)