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さて、そろそろ次のことを‥‥ 1/4

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女優として活躍するだけでなく、新しい「大人の女性像」を切り開いている萬田久子さん。ビューティ、ファッション、ワイン、恋などなど、そのライフスタイルは常に注目を集めています。そして還暦を目前にした今、萬田さんは次のチャレンジに向けて動き出しています。(残間)
萬田久子さんのプロフィールはこちら
(聞き手/残間里江子 撮影/岡戸雅樹 構成/髙橋和昭)


vol.1 女優らしい“佇まい”を大事にする


残間
  お久しぶりです。今日はよろしくお願いします。

萬田
  こちらこそ、よろしくお願いします。

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残間
今日は萬田さんの新しい事務所に初めてお邪魔しましたが、
天井が高くて気持ちのいい空間ですね。

(事務局注)実は萬田さんは独立時、残間里江子の事務所と提携。
昨年までは、残間のオフィスの一画が『オフィス萬田』でした。
残間とは、萬田さんのデビュー当時からの長いおつきあいです。


そういえば萬田さんは、女優であると同時に
『オフィス萬田』の社長、経営者でもあります。

萬田
(笑)いや経営者だなんて、おこがましいです。

残間
でも今の芸能界で、自分できちんと個人事務所を
構える人って、案外少ないですよ。
萬田さんって、昔から女優らしい
“佇まい”みたいなものを大切にしていますよね。
こうして事務所を構えてスタッフが
常駐しているのもそうだし、
クルマ選びにしても住まいにしても。
そういう、きちんとした佇まいの中で、
女優としての自分を立たせるというか。

萬田
そうですね。佇まいって大事だと思いますよ。

残間
最近の若い人は、その辺が屈託なさすぎるというか、
普通であることを厭わないというか。
「私は女優よ」と身構えるのとは違うんだけど、
萬田さんのような、女優らしい女優が
どんどん減っている気がします。
そういう女優像を目指す人も減っていますし。

萬田
時代なんですかね。
思えばバブルの頃って、芸能界らしかったですよね、派手で。

残間
最近はその辺から出てきたと思ったら、
気がついたらいないとか。

萬田
鋭い!(笑)

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残間
去年は『朝がきた』(NHK連続テレビ小説)の
山王寺屋の姑・お菊役が話題になりました。
はつ(宮崎あおい)を、とことんいじめ抜きましたね。

萬田
ああいう“嫁いびり役”は初めてだったんですが、
だんだん快感になっていきましたね(笑)。

残間
地元だけに大阪弁が板についていて、気持ち良かった。

萬田
やっぱり大阪弁は母国語と言うか…(笑)。

残間
年齢を重ねてくると、
オファーされる役にも変化があるのかしら。

萬田
うーん‥‥
変化というよりも、嬉しいことではあるんですけど、
私に来るのは“きれいな役”が多いんですよ。
美容研究家とか社長とか。

残間
社長もそうですし、市長も警察署長もやってました。
“長”が多いですね(笑)。

萬田
とってもありがたいんですが、
ホームレスとは言いませんけれど、
汚れ役をやりたいですね。
ただ地味なだけの中途半端なのではなくて。

残間
徹底した汚れ役がいいと。
映画の場合は制作側も既存のイメージを打ち破ろうとする
キャスティングがありますが、
テレビはこれまでの延長線上で役者を
選ぶことが多いからですかね。
しかし、「お菊」でいじめ役をやったことで、
また女優としての幅が広がった気がします。

そうだ。
NHKの『ファミリーヒストリー』※見ましたよ。
萬田家のルーツを追う番組でしたが、
なかなか波乱万丈でしたね。
元々は愛媛の漁師さんで、
それがひいお爺さんが海で遭難して亡くなり、
お爺さんの代に大阪に出てこられて事業を起こしてと。

※ファミリーヒストリー:NHK総合。
著名人の家族の歴史を本人に代わって徹底取材し、
「アイデンティティ」や「家族の絆」を見つめる番組。
驚きあり、感動ありのドキュメンタリー。
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萬田
私も知らない話がたくさん出てきました。
すごく興味深かったんですが、
本番中の血圧と心拍数はかなりあがったと思いますよ。
改めてご先祖さまや親戚の大切さを感じました。

残間
皆さん、萬田さんを語るお顔が誇らしげでしたよ。
それも今も女優を続けているからですよ。
周りの人に自慢話をさせてあげられるのは、
ある意味、親戚孝行。

萬田
だといいんですけどね。

残間
だんだん周囲で、自分の大事な人が
亡くなっていきますからね。
パートナーだった佐々木さんやお母さんの死というのも、
そう思わせるんじゃないかしら。

萬田
そうですね。
母が亡くなってから、つい親戚とは
疎遠になっていたんですけど、
今度、愛媛に行ってこようと思います。
親戚の墓にもお参りして。

残間
どこかで自分の親とつながっている人たちですからね。

萬田
本当に、その通りです。


(つづく)

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vol.1 女優らしい“佇まい”を大事にする

vol.2 「あの時」が女優になった分岐点‥‥

vol.3 一人暮らしライフ、満喫中ではあるけれど

vol.4 カッコイイ60代を模索中!

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