8月14日(木)23時46分
久しぶりに松居一代さんと会って食事をした。
彼女とは息子同士が同じ保育園だったことから知り合いになり、
折りに触れ会っているのだが、
いつも破格のエネルギーに圧倒される。
最近はキッチン用品を開発しては、家事に夢を与える仕事をしているが、
つい先頃発売になった包丁も、自ら全国各地から包丁を集めて研究し、
中で一番いいと思った包丁を作った人を探し求め、
「誰とも組まない」と言うその職人さんを、
「一緒に世界一の包丁を作りましょう!」と口説いて製品化させ、
それを企業に持ち込んで量産体制に導いたのだという。
名前だけ貸して「プロデュース」という言い方をする芸能人が多い中で、
彼女の場合は工場に何度も足を運ぶのはもちろん、
広報戦略も販売戦略も自分で描き、
PR用の写真撮影の細部にまで拘るのだという。
「そんなに猛烈に仕事をして、ある時不意にイヤになったりしない?」
と聞いたら、
「ううん、全然。毎朝起きると『よしっ、今日も働くぞっ!』って思うだけで、
楽しくなるのよね」
という答えが即座に帰ってきた。
そう言えば、始球式の練習をしていて鼻の骨を折った時も、
救急車の中で血だらけになりながら、
携帯電話で包丁の最終直しを指示していたというから、
半端ではない。
食事の最中、夫の船越さんから電話が入り、
「今、残間さんと懐石のお椀を食べているところ。お父さんは?
そう、そちらは沖縄料理なのね。じゃぁ、あとでね」と、
互いに今何をしているかを報告し合っている時の表情は、
包丁の仕事の話をしている時とは別人のような、
やわらかな笑顔に包まれていた。
夫も仕事も直球勝負。
彼女はどんな場面も熱情100パーセント、
手抜きも気抜きもしない。
家の近くで私を降ろしてくれるや、
乗っていたタクシーの窓を大きく開けて、
「さようならぁ~」と大声で遠ざかって行く彼女を、
横断歩道を通過中の女の子たちが見つけて言った言葉。
「うわっ、あの人、選挙みたい」
「あっ、松居一代じゃん。あの人のパワーには私ら高校生も負けるよね」
「うん、ムリムリ!」
どんなことがあっても午前0時には眠ると言っていたから、
今ごろはもうベッドの中にいるのだろう。














































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