10月19日(日)23時45分
ピカソと言えば、何と言っても華麗なる女性遍歴が有名だ。
そしてそれはしばしば芸術家故の所業と、
好意的に解釈されている。
今回の展覧会を機に、作品と照らし合わせながら、
改めて「ピカソと女」について考えてみた。
私が年齢を経て、
少しは男というものが判ったからなのか(アヤシイ話だが)
今の私は、ピカソの女性遍歴を、
「芸術家とはそういうものだ」と単純には思えない。
ピカソは、91年の生涯で、2回の結婚をし、
3人の女性との間に4人の子供を持った。
一般に年表に登場する最初の恋人は、
フェルナンド・オリビエという女性で、
最後はジャクリーニ・ロックとなっているが、
彼女たち以外にもラブアフェアがあったかもしれないから、
実数は判らないが、
それでも遍歴数は多くても20人前後だろう。
私の周りには芸術家でもないのに、
その程度の女性遍歴を持つ男は何人かいるから、
91年の長い人生の大半を、
タフな創作活動に費やしていた芸術家からすれば、
驚くほどの数でもないように思う。
遍歴の中身にしても、時間軸で追っていくと、
情熱的と言えばそう言えなくもないが、
かなり簡単に恋に落ちているみたいなのである。
しかも、正直と言えば正直だが、
前の人とうまく別れられないために、
最後の1,2年はほとんどの場合「二股愛」(時には「三股愛」にも)になるのである。
(そうならない時は、前の人が死去したときだけ)
鉢合わせした愛人同士を「二人でとことん喧嘩すべきだ」などと言って、
逃げてしまうし、次の恋人が出来ても終わったはずの妻や愛人と、
旅に出たりもしているのは、何なのだろう。
新たな女との出会いを次なる芸術的境地に転化させているのも、
結果的なのかも知れないが、
なかなかの生き方上手(上手すぎ!)だと思う。
上流階級の妻(オルガ)を迎えたことから富裕層に組み込まれ、
それはそれで満足もしていたのだが、
やがて生来の放縦な気質が現われ、
17歳の愛人が出来て、
オルガとの離婚を望むようにはなっても、
一説によれば、資産の半分を渡さなければならないと知るや、
離婚を思いとどまったとも言われている。
(結局この結婚はオルガの死とともにピリオドが打たれたのである)
2人の子までもうけたフランソワーズ・ジローは、
ピカソの愛人の中で唯一ピカソを捨てた女だと言われている。
彼女が他の男と結婚することを知ったピカソは激しい衝撃を受け、
「結婚を解消したら子供たちの認知をし、
(フランソワーズがそれを切望していた)入籍する」と言って、
フランシワーズを離婚させるのだが、
その時ピカソは既にジャクリーヌ・ロックという女性と結婚していたのだという。
つまりプライドを傷つけられたピカソの復讐劇だったのではないか、
と言われているのである。
プライドが高く、我がままでさびしがり屋、
そしてどこかいい加減で、それなのに可愛げのある男。
欲望と業の深さがあれだけの作品を残させたのだろう。
ピカソ79歳の時に37歳で二番目の妻になり、
最後の女と言われているジャクリーヌ・ロックと、
17歳で愛人になったマリー・テレーズは、
ピカソの死後、自殺しているというのも凄まじい
歴代の女たちのほとんどが彼の絵のモデルになっている(されている)ので、
作品歴と重ねて鑑賞してみるのも一興であろう。














































論評に迫力と惹きつけるパワーがあり、「う~ん、さすが!」と思わず唸りました。
反面、ナカヤマさん関連ネタも最高ですし・・・頭の柔らかさ・キャパの広さ・睡眠時間の短さのわりに化粧のりの良さ(笑)、どう考えてもエスパーとしか思えません。凄いです。