12月2日(火)23時50分
慶應病院のレストランで、
向井万起男さんとランチデイトをした。
何ヶ月かに一度、互いの近況を報告しあいながら、
大人の世間話をするのである。
数年前からアルコールをやめ、
夜の食事を軽くするだけの、
無理のないダイエットで、
二十歳の時のサイズを取り戻した向井さんは、
1010kcalのビーフカレーを、
断食道場から帰って以来、
ますます食欲が旺盛になっている私は、
419kcalの五目あんかけそばをいただいた。
向井さんは2月に出る書き下ろし単行本を脱稿したばかりとかで、
晴れやかなお顔をしていた。
「本のタイトル?ナ・イ・ショ。でも、構成は凝っていて、
15章の全てに僕と女房が登場するんだ」と、
「するんだ」の後に、
「もん!」という言葉が続いてもおかしくない感じで、
いかにも嬉しそうに話すのだった。
私は男が妻の話をするのを聞くのは、
あまり好きではないのだが(キライだが)
向井さんだけは例外だ。
向井さんは初めて会った日から、
妻との仲良しぶりを話したのだが、
日本の男には珍しく、
妻を真正面からきちんと評価しているからだと思うのだが、
聞いているこちらまでが幸福な気持ちになるから不思議だ。
向井さんは「アラ還」だが、
その年代の男が妻を語る時、
単なるノロケ話にしたくないという気持ちが働くのか、
照れが反転して、つい「ウチの愚妻が.........」
などと口走る人が少なくないのだが、
向井さんは徹頭徹尾、妻を誉め讃え、
ネガティブなことは、
ただの一度も言ったことがないのである。
適度に客観的で、
適度に乾いているからだろう、
向井さんの折々の妻話は、
秋の風が身にしみる、
おひとりさまの胸にも心地よく響くのである。














































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