1月10日(土)6時42分
今週は多くの賀詞交換会が催された。
この手の会合は苦手なのだが、
新しいプロジェクトを開始したことでもあるので、
いつになく熱心に参加してみた。
経済界の重鎮が多数参加する賀詞交換会が、
ホテルの宴会場で開かれていたので行ってみたら、
この人たちにこの国の舵取りを任せておいていいのかと、
不安になる場面が多々見受けられた。
不景気を訴えているわりには、
みんな黒塗り(ハイヤー)から降りてくるし、
環境問題を憂いているわりには、
アイドリングをしたまま、
秘書ともども待機させている姿を見ると、
「本当にこの時代を実感して生きているのか」
と、疑いたくなった。
エレベーターに乗ると、
「明けましておめでとうございます」
と言い合ったあと、
「いゃぁ、穏やかでいいお正月でしたねぇ」
などと無難な会話を交わし、
「この不景気ですからねぇ。外に出る気もしなくてずっと寝正月でした」だの、
「ゴルフも行きにくいですからねぇ」
「ウチは今、社屋の移転を検討させているんですよ。
実際に動くかどうかは決めていないんですけど、
経営トップとしてはそういう姿勢を見せないと周りの目がねぇ.........。
それに、社員もピリッとしませんからね」などと、
景気浮揚に貢献するどころか、
如何に周りから突出しないで過ごしているかの、
ヒソヒソ話ばかりなのだった。
挨拶に立つ人のほとんどは、
「何とかこの不況の嵐を乗り越えよう!」という掛け声話ばかりで、
乗り越えた先に何があり、
そこで自分は何をしようとしているのかという、
ビジョンは全く聞かれなかった。
フロアでの立ち話を聞いていても、
病気自慢をしているオジイサンみたいに、
「如何に自分の会社は大変か」という話を、
競うようにしているのだった。
シリコンバレーで仕事をしている友人がため息混じりに言う。
「アメリカのエグゼクティブなら考えられないね。
賀詞交換会なんてこと自体、こういうときにやっていられないよね。
集まりがあったとしても、この時世だからねぇ、
車を使うならタクシーで十分でしょ。
日本にいる外資系企業の経営者は、
『東京は公共交通機関が発達しているから』と、
電車か地下鉄を使っているよ。
彼らは、『社員がリストラされている時に、
平気な顔で黒塗りに乗っている神経が解らない』って言っているよね」
再びホテルの宴会場のお開き口。
久々会ったIT企業の若き経営者が、
「残間さん、お久しぶりです。
僕の会社、丸の内に引っ越したんです。
ええ、この不景気を脱するには、
僕らの業界が頑張るしかないと思っているんですよ。
とにかく地道に一歩一歩やりますよ」と、言いながら、
黒塗りに乗って帰って行った。
こういう時だからこそ、
新時代の経営者の範を垂れて欲しかったなぁ。














































残間さんの怒りを感じるメッセージを読んで、この国は一体どうなって行くのだろうかとますます不安の気持ち持ちました。私も全く同感です。100年に一度の危機と言われている中、企業の経営トップの方々が、毎年新年の恒例の賀詞交換会に出席し、お酒を呑みながら「ノー天気と思える会話」の光景は、まさにマンガの世界とも言えます。
企業からの多額の会費を集めて運営が成り立っている業界と言う集団では、年間の事業予算に「賀詞交換会」の費用も計上され、この危機の世相を肌で感じぬまま呑み食いのために多額のお金を遣っているのです。感性の鈍さに、ほとほと呆れてしまいます。
暮から正月に掛けて、住む場所も無く失業した人々のために、テレビの映像に写った野外の日比谷公園でボランティアとして立ち上がった「年越し派遣村」の責任者の表情と、豪華ホテルの祝宴場での賀詞交換会でグラスを片手に語っていた経営トップの方々の表情の差を明らかに感じました。「人間という肩書きで生きている」のは、明らかに前者の方々でした。
国のトップでもある首相の言葉も「軽さ」を感じます。100年に一度の危機の中で、表面をメッキで覆われたリーダーの資質のメッキが剥がれ、いよいよ本質が国民の前に見えてきたのだと感じました。残間さんの鋭い視点にエールを送ります。
ものすごく乱暴な言い方をして非難が轟々くるのを承知で敢えて言うと、男性ってお金持ちや、成功した人は特に、ほかの人のことを考えられないというか、自己中心的というか、博愛的でないというか。女性のほうが、世の中全体とのバランスみたいなものを、自然に考えられるような気がします。
女と男の脳の違いについての研究もずいぶん進んできているので、同じ人間だからといった誤った(笑)信頼感は半分くらいにしたほうがいいかも。
こういう考えはちょっと過激でしたね。
でも半分は本気かも。
残間 里江子様
1/20、早朝、「視点・論点」を偶然観ました。これは、再放映だったのですね、”クラブ・ウイルビー”も然ることながら
”動こう日本の大人たち”が、私の好奇心を著しく刺激しました。メッセージ、充分伝わりました。ありがとございます。
超過密スケジュールを厭わず対応されていらっしゃる日常が、推察できました。どうか、ご自愛の上、ご精励くださいませ。 また、母上様との外食の機会を増やして、喜んでいただいてください。
札幌は、昨夜来の降雪で、白の世界です。