老母の孤独

icon_zamma.jpg1月11日(日)18時33分

お正月の間、
いつもと比べればかなりの長い時間を一緒にいたせいで、
一緒にいることが「習慣化」したのだろうか、
母がしきりに「今日はどうするの?」「明日はどこに行くの?」
「いつならゆっくり話せるの?」と聞いてくるようになった。

3連休に入る前日、深夜0時近くになって、
階下に住む母が「メモを手渡したいので、今から部屋に行っていい?」と、
電話で聞いてきた。

何か自分の意に添わないことや、私を正さなければならない時には、
母は私に手紙を書いて持って来るのだが、
私が不在だと、ドアの真ん中に仰々しい墨文字で、
「里江子どの。母より」と書いた紙を貼り、
その横に、まるで果し状のような、
母の分厚い手紙がテープで止めているのである。

筆マメの母は、
黙っていると7、8枚は平気で書いてくるので、
「メモ程度にしてくれないか」と、頼んだところ、
いつのまにか便箋3枚未満は、
「メモ」ということになってしまったのである。

結局、一昨日夜の母の「メモ手紙」は、
息子が母の部屋に取りに行き、
午前1時に私の手元に届いたのであるが、
深夜どうしても読まなければならない、
急を要する内容ではなかった。

「年が明けたら少しは暇になると言っていたのに。
こんなに忙しい毎日だと身体を壊します」という、
表向きには私の健康を気遣う内容なのだが、
行間に母の淋しさが滲み出ているような気がした。

そこで、今日は季節はずれの「母の日」にすることにした。
お昼は母のリクエストで、
近所のラーメン屋さんに行こうということになった。
ラーメンは家で作ったのとお店とでは微妙に味が違うので、
時々無性に食べたくなるらしく、
母が好きな青山ラーメンを食べに「北斗」に行くことにした。
午後、今日もまた「下手の横好きピアノ」のコンサーとがあるという息子も、
「つき合うよ」ということで、3人で連れ立って出かけた。

母は今では何と言っても、
「孫が一番可愛い」と思っているらしく、
孫に手を繋いでもらって、
心底嬉しそうな表情を見せていた。

ラーメン屋さんから帰ってから、
母の部屋に爪切りに行った。

少し前までは母がとても喜ぶので、
ネイルにも連れて行っていたのだが、
willbeの正式スタートを控えていたことで、私の時間がとれず、
最近は連れて行くことも出来ず、
爪が伸びて気になっていたらしいのである。

老いた人の爪とか髪の毛というものは、
誰でも気楽に触れるというものではなくて、
(それにつけても、ヘルパーさんや看護師さんには心底頭が下がるのだが)
何の屈託も無く触れるのは、
血を分けた肉親や愛し合っている人同士くらいのものなのではないだろうか。

如何に私が多忙だったかを証明するかのように、
長く伸びた母の爪を見ながら、
今年はもう少し母と付き合う時間も作らなければと、
しみじみ反省した。

このブログを書きながら、
これまた母のリクエストで夕食に鍋焼きうどんを作っている。
昼がラーメンで夕食がうどんではもの足りないかも知れないと思い、
急ぎお赤飯も炊いてみた。
私の勝手な思い入れの、季節外れの「母の日」を祝って。

カテゴリ:

コメント(3)

このような一日がとてもいとおしくかんじられますね。母であり娘であり主婦でもあり忙しい仕事もあり、余裕のない毎日だと、こんなことはできません。
たっぷり時間のある生活に少し憧れています。

50歳を迎え子供達も大学生となり、子育てもそろそろ終わりかな・・・・・ナンテ思うこの頃です。
そんな時、自分を育ててくれた親の有難さを改めて実感します。
最近、『別に用は無いんだけど・・・・・』で始まる父からの電話が多くなりました。
これからは、子供に向けていたベクトルを、父や母へ向ける番ですね。
季節外れの『母の日』。これからは、1年に何度もあることでしょう。

残間さんの温かさがよく伝わります。ご高齢のお母様は、ラーメンを外に食べに行けるくらいお元気なんでしょうけど、だからこそ、もっと娘さんと一緒に痛いのですね。私達の為にはクラブウィルビーのお仕事頑張ってもらいたいですけど、お母様とも充分なお時間が取れるとよいですね。

コメントを投稿する

      

フォトアルバム

4月5日(土)

photo_nikki六本木ヒルズのパンジー

photo_nikkiアークヒルズ中庭の桜。

photo_nikki首相官邸沿いの新芽の出たポプラ(上)と桜並木(下)
photo_nikki

photo_nikki内閣府前。

photo_nikki参議院会館前。

photo_nikki国立国会図書館前。

photo_nikki憲政会館の下の通りにはドクダミが。

photo_nikki内堀通り沿いの桜(奥に見えるのは警察庁と国土交通省)

photo_nikki首都高都心環状線沿いの桜。

photo_nikkiお濠の周りには観光バスが列を連ねていました。

photo_nikki皇居内堀に咲く花々。

photo_nikkiカルガモ発見!



4月3日(木)

photo_nikki日中文化交流協会・前会長の辻井喬さんを偲ぶ会。

photo_nikki左は「日本介護福祉グループ」の藤田英明会長、中央は必殺紹介人のモリベ氏。



4月2日(水)

photo_nikki青山通りから見た赤坂御用地の桜。

photo_nikki赤坂警察署前の桜。

photo_nikki赤坂・豊川稲荷は、早くも葉桜です。

photo_nikki国立劇場前。

photo_nikkiFM東京前。

photo_nikki英国大使館前。

photo_nikki千鳥ヶ淵の桜。

photo_nikki桜を眺めながら昼食をとる外国人ビジネスマンの姿も。

photo_nikki靖国神社の桜(右端に鳥居があります)

photo_nikki梅窓院の桜。

photo_nikki
寺島文庫の文庫犬エリゼと。



4月1日(火)

photo_nikki神宮外苑の桜。

photo_nikki渋谷・桜ヶ丘のさくら通りでは「さくらまつり」が開催中。

photo_nikki林真理子さん還暦パーティの引き出物。



3月31日(月)

photo_nikki富士川鉄橋付近を通過。

photo_nikki京都の東寺。

photo_nikki大阪で千秋楽を迎えた、地球ゴージャスプロデュース公演「クザリアーナの翼」



3月29日(土)

photo_nikki吉川公園に向かう途中の桜並木(三分咲きでした)

photo_nikkiグラウンドの土手には鮮やかな菜の花間畑が!

photo_nikki南青山ぼちぼち団のメンバーと。

photo_nikkiぼちぼち団の新キャプテンのフジタ氏。

photo_nikki開会式で挨拶をする椎名誠さん。

photo_nikki八丈島や大阪からも参戦。



3月24日(月)

photo_nikki南紀白浜空港。

photo_nikki空港の隣には「アドベンチャーワールド」が。



3月23日(日)

photo_nikki川湯温泉。河原に穴を掘って作った「my露天風呂」に入浴中の人たち。

photo_nikki湯の蜂温泉。

photo_nikki卵を網に入れて、湯筒で茹でています。

photo_nikki熊野那智大社

photo_nikki
那智の滝。

photo_nikki香炉にぶら下がっているこま犬が可愛い。

photo_nikki熊野本宮大社。

photo_nikki昨年の台風12号の被害の爪痕が残る熊野川の河岸。

photo_nikki和菓子屋「儀平」の堀本京子さんと。

photo_nikki「アドベンチャーワールド」の入口。

photo_nikki食欲旺盛なオスの海浜(カイヒン)君と。

photo_nikki海浜君の妹の優浜(ユウヒン)ちゃん。

photo_nikki手前が海浜君、奥が双子の陽浜(ヨウヒン)ちゃん。

photo_nikkiペンギン王国。

photo_nikkiラッコたち。

photo_nikki三段壁の夕陽。

photo_nikki

photo_nikki白浜名物・クエ鍋。



3月22日(土)

photo_nikki奈良県から和歌山県へと流れる紀の川

photo_nikki高野下駅舎。

photo_nikkiケーブルカーで高野山へ。

photo_nikki頂上には前日降った雪が積もっていました。

photo_nikki金剛峯寺。

photo_nikki紀州の春。

photo_nikki

photo_nikki

photo_nikki



3月21日(火)

photo_nikki小さな誕生日ケーキでお祝い。

photo_nikki仁坂吉伸和歌山県知事から、誕生日祝いに送って頂いた「焼き梅」



3月18日(火)

photo_nikki
工事中の「ホテルグレイスリー新宿」外観。

photo_nikki花粉症対策マスクを装着した八丁地常務執行役員と。



3月14日(金)

photo_nikki「日本創生委員会」が開催された東京會舘の桜。



3月13日(木)

photo_nikki雨滴の向こう側にうっすらと浮かんでいるが河津桜です。

photo_nikki会席料理にも添えられています。



3月11日(火)

photo_nikki春まだ遠し。

photo_nikki米原市の手前。遠くに見えるのは伊吹山。

photo_nikki1階のナレッジプラザに展示されている巨大プール(実は絨毯です。中央の水色の部分に立って周りを見ると、プールの中にいるように立体感が味わえます)



3月10日(月)

photo_nikki
今季最強の寒波も3年前の震災の日を想えば・・・。

photo_nikki
津村禮次郎さんによる能

photo_nikki奥でヴァイオリンを演奏しているのが古澤巌さん。手前左がチェリストの大藤桂子さん。

photo_nikki華道家・前野博紀さんにより献花。



3月8日(土)

photo_nikki母のホームに向かう途中、小学校の校庭沿いには春の花が。

photo_nikkiボケ(木瓜)の花。

photo_nikki大和夢之介さんの独立15周年記念パーティにて(右から、平山みきさん、大和さん、川上麻衣子さん、私)

photo_nikkiwillbe混声合唱団の活動の様子。

photo_nikki特訓!(合唱団を支える貴重な男声です)



3月7日(金)

photo_nikki歳川隆雄さんの出版記念パーティ。

photo_nikki会場に届けられた政治家からの花輪。

photo_nikki会場にいらした田原総一郎さんと。



3月3日(月)

photo_nikki5時間煮込んだ蕗の煮もの(右)と山椒の佃煮(左)



3月2日(日)

photo_nikki帰りに立ち寄ったナカヤマの実家では、お義姉さんが育てた梅が花を咲かせていました。

photo_nikki

photo_nikki



2014年2月
2014年1月
2013年12月
2013年11月
2013年10月
2013年9月
2013年8月
2013年7月
2013年6月
2013年5月
2013年4月
2013年3月
2013年2月
2013年1月
2012年12月
2012年11月
2012年10月
2012年9月
2012年8月
2012年7月
2012年6月
2012年5月
2012年4月
2012年3月
2012年2月
2012年1月
2011年12月
2011年11月
2011年10月
2011年9月
2011年8月
2011年7月
2011年6月
2011年5月
2011年4月
2011年3月
2011年2月
2011年1月
2010年12月
2010年11月
2010年10月
2010年9月
2010年8月
2010年7月
2010年6月
2010年5月
2010年4月
2010年3月
2010年2月
2010年1月

書籍情報

人と会うと明日が変わる

人と会うと明日が変わる  残間里江子

【著者】
残間里江子
【出版社】
イースト・プレス
【価格】
1,470円

引退モードの再生学

引退モードの再生学 残間里江子

【著者】
残間里江子
【出版社】
新潮社
【価格】
500円

モグラ女の逆襲
~知られざる団塊女の本音~

モグラ女の逆襲 ~団塊女の知られざる本音~ 残間里江子

【著者】
残間里江子
【出版社】
日本経済新聞出版社
【価格】
1,575円

それでいいのか 蕎麦打ち男

それでいいのか 蕎麦打ち男 残間里江子

【著者】
残間里江子
【出版社】
新潮社
【価格】
1,470円

プロフィール

残間 里江子【プロデューサー】

1950年仙台市生まれ。アナウンサー、編集者などを経て、企画制作会社を設立。 プロデューサーとして出版、映像、文化イベントなどを多数手がける。著書多数。