2/27(土)椎名誠さんとのwillbe勝山旅行。

icon_zamma.jpg2月27日(土)24時25分

今日は、
「clubwillbe」の旅行企画、
「椎名誠さんと行く勝山左義長祭り」
の出発日だ。

みんなは朝8時に新宿に集まり、
貸し切りバスで出発となったのだが、
私は、ラジオの生番組があるので、
終わり次第、
飛行機で追いかけることになっていたのである。

昨日は、
母は怪我をするし、
仕事は終わらないしで、
この分では、
48時間で4~5時間の睡眠時間になりそうだったので、
「とにかく少しでも眠らなければ」と、
旅支度もしないまま、
ベッドに転がり込んだ。

朝4時半に起きて、
大急ぎで荷物を作り、
母の昼食の準備をしてから、
NHKに向かった。

10時55分に「どよう楽市」が終わり、
反省会を短縮して貰って、
12時に家に戻り、
母に食事を届け、
今日と明日はお手伝いの人が泊まってくれることを説明して、
羽田空港に向かった。

それにしても,
いくら勝山が福井の山あいの町だと言っても、
荷物が多過ぎはしないだろうか。

この数日、
全国的に温かい日が続いてはいるが、
以前椎名さんに見せていただいた「左義長祭り」の映像によれば、
相当寒そうな感じだったので、
厚手の衣類を沢山持ち、
昔、スノウモービルに乗った時に買った、
相撲取りのようなシルエットのダウンを着て、
(昔のダウンって大豚みたいに膨らむのよね)
出かけて来たのであるが、
どうにも暑いので、
羽田で荷物とともに預けてしまった。

眼下に美しい雪山を見ながら、
小松空港に到着。
小松は気温10度、快晴。
豚ダウンが邪魔ないいお天気だ。

タクシーで小松駅まで行き、
ここから「しらさぎ号」で福井まで行って、
そこで「えちぜん鉄道 勝山永平寺線」に乗り換えて、
勝山まで行くのである。

えちぜん鉄道は、
1両編成のかわいらしい電車で、
駅と駅の間がほんの2、3分という間隔で、
「市民の足」という感じの乗り物だ。
勝山までは22の駅があり、
そのうち14の駅が無人駅となっている。
車内には「左義長祭り」に来たらしき人もいるが、
大半は土地の人みたいだ。

中には原宿あたりに多数生息している、
派手なコスプレ娘もいれば、
「エクステンション」と呼ばれる、
白目が隠れてしまうほどの分厚いつけ睫毛をつけた、
金髪娘もいるのだが、
彼女たちと向かい合って座っているのに、
驚きの表情はおろか、
違和感のかけらさえ感じてはいないらしい、
素朴ないでたちのおじいさんやおばあさんが、
妙に解け合って、
シュールな世界を創っていた。

5つ、6つ駅を過ぎた頃、
ふと気がつくと隣席に爽やかな青年が座っていた。
小さなバッグが1個だけを持っていることからすると、
このあたりの大学生だろうか。
文庫本を読んでいたので、
チラッと見たら、
沢木耕太郎の「敗れざる者たち」だった。
なるほど、福井県の国語力が全国1だというのも頷ける話だ。

約1時間,トコトコと電車に揺られて、
勝山に着いたのが17時49分。
willbeグループの世話係のナカヤマに電話を入れると、
一行を乗せたバスは既にホテルに到着していた。
聞けば、新宿を出てすぐから車内宴会が始まり、
実に楽しい9時間だったのだという。
ホテルのロビーでwillbeの皆さんと合流したのだが、
懐かしい身内に会ったみたいで、
とても嬉しかった。

バスで夕食会場の郷土料理屋さんに行くことになり、
椎名さんの後に続いてバスに乗り込んだら、
そこに、さっき「えちぜん鉄道」で隣リ合わせんになった、
青年がいて、椎名さんと親しげに話をするではないか。
「おまえ、大阪から?」
「ええ、今着きました」
地元の青年ではなく、
大阪でスポニチのカメラマンをやっている、
椎名さんの「舎弟」だったのである。

里芋の煮つけや勝山水菜のおひたしなど、
おいしい福井料理をいただいたあと、
全員うち揃って左義長祭りに繰り出した。

市内には12の櫓が組まれ、
その上で、
色とりどりの襦袢を着た女性たちが、
太鼓を叩きながら踊るのである。
(中には男もいるが、ほとんどが若い女性で、
それがみんな相当な美人なのである)

勝山に来るのは4回目だという椎名さんは、
今日もまたお祭りの模様を映像に収めるのだという。
大型レンズを装着したカメラを手に持って、
「今回は人に焦点を合わせようと思っているんだ」
などと言いながら、望遠レンズを覗き込む姿は、
映画のワンシーンのようで、
通りすがりの女性たちからも、
「カッコいいわねぇ」という声がかかっていた。

途中、私より2時間遅れで到着した、
三屋裕子さんと合流した。
三屋さんはこの町の出身で、
実家は製麺所を経営しているのだという。

ある時,電話がかかって来て、
「姉から椎名さんが勝山に来るらしい、
という噂を聞いたんだけど、本当?」というので、
この旅行計画を話したら、
「じゃあ,私も健康寺子屋の人たちを募って行くことにするわ」と、
言ったかと思ったら、
あっという間にバス一台分の人が集まったのである。

午後10時、まだお囃子の音は聞こえていたが、
明日は永平寺や東尋坊に行くことになっているので、
willbeグループは引き上げることにした。

只今、23時35分、
ホテルはひっそりと静まりかえっている。

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(2010年2月28日 00:25) | | コメント(0)

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プロフィール

残間 里江子【プロデューサー】

1950年仙台市生まれ。アナウンサー、編集者などを経て、企画制作会社を設立。 プロデューサーとして出版、映像、文化イベントなどを多数手がける。著書多数。

書籍情報

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残間里江子
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残間里江子
【出版社】
新潮社
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