3/9(火)ウニとホタテだけじゃない下北半島。

icon_zamma.jpg3月9日(火)25時57分

楽しみにしていた朝食は、
正直「不発」だった。
ヨーグルト、ジュース、サラダ、ご飯、味噌汁、
刺し身、湯豆腐、ほうれん草の胡麻和え、ひじきの煮もの、
納豆、海苔、梅干し.........と、
一応のアイテムは揃っているのだが、
どれも「フーム、どうしたらこんな味になるのだろう」
という感じなのだった。
宿泊代が安いのだから仕方ないじゃないかと、
言うのかも知れないが、
せめて何か一つだけでいいから、
「あらっ、おいしいじゃないの」と、
言えるものがあっても、いいような気がした。

ご飯は古々古々米みたいだし、
味噌汁の具の若芽はインスタントの乾燥ものだし、
刺し身はウニでもホタテでもない、
甘エビの赤ちゃんみたいなものが3本だし、
ほうれん草のおひたしも水切りが悪くて煮びたし状態だし、
海苔は茶色の湿気った「10年もの」という感じだだった。

大間の鮪(近くの町。ここの鮪は日本一と言われている)を、
出してほしいとは言わないが、
東京のスーパーでも10匹295円ぐらいで売っている、
目の中に入れても痛くないほど小さい、
極小甘エビを出すくらいなら刺し身は出さないほうがいいし、
若芽や海苔も「海」を連想させるものなのだから、
もう少し気を遣ってもいいのではないだろうか。

.........「食べものの恨みは怖い」と、
言われそうなので、
これでおしまいにするが、
全国各地で生き残りをかけて、
知恵を絞り合い、アイディアを出し合って、
地域活性化を図っている事例が増えているだけに、
残念な気がした。

お昼は、
「ジューシーな海軍コロッケとざる蕎麦のセット」だった。
ウニとホタテはとうに諦めていたので、
何が出て来ても驚かない心境になってはいたが、
この取り合わせはちょっと驚いた。

海軍コロッケは、
市内29店で作っており、
今では45種類もあるという御当地の名物。
私が食べたのは鳥肉入りの濃厚・特大コロッケで、
上に揚げ蕎麦が入ったとろみのある、
醤油ダレがかかっているものだったが、
これはなかなか美味しかった。

夕べ一緒に、
ソーセージとサラダの盛り合わせを食べた、
県民局・地域支援室の担当者は言う。
「今はB級グルメが人気ですよね。
このコロッケも仲間入りさせて貰いたいので、
みんなで研究しているんですよ。
今夜もコロッケ会議なんです」

そうか、彼らは彼らなりに「海鮮」から脱して、
新しい名物を作る努力をしているのだ。

むつ市は使用済燃料中間貯蔵施設など、
複雑な問題を抱えている地域だけに、
市民一人一人の「自覚」が、
次なる一歩を築くことになるのだろうが、
それは同時に私たちの問題でもあるわけだから、
無関心ではいられないと思った。

次回は、ウニとホタテと、
さらに進化するであろう海軍コロッケと、
何人かの新しい友との再会を期して、
この地を訪れるつもりだ。

帰途、
三沢空港から羽田行きの飛行機は、
乗客の三分の一くらいが外国人だった。
その大半は胸に「crew」と書かれたIDカードを掲げた、
アメリカ空軍の制服を来た人たちだった。(女性も数人いた)
私の隣席の黒人男性は、
空港売店で売られていた、
特大「林檎パイ」を頬張りながら、
「same soul,many bodies」という本を読んでいた。
前の席の白人男性は、
位が高いのか軍服の胸に沢山のバッチをつけ、
横の男性に「この飛行機はビジネスクラスがないのが不便だ」
みたいなことを言っていたし、
後ろの黒人男性は隣席の日本人男性に、
「広島に行って、またすぐ三沢に戻るんだ」と話していた。
彼らの会話を聞きながら、
ここは基地の町なのだということを、
改めて考えさせられた。


.........何だか、
ウニだのホタテだのと言っている、
自分が恥ずかしくなった。

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(2010年3月10日 01:57) | | コメント(3)

コメント(3)

こんにちは!
昨日は遠路はるばるご講演の為お越し頂き、ありがとうございました。

昼食で「ジューシーな海軍コロッケとざる蕎麦のセット」をご一緒させて頂いた者です。

ご講演を聴講できたのはもちろん、残間さんの温かいお人柄に触れることができ、大変嬉しく思っています。

残間さんの生き方、考え方は同じ女性として「憧れ」です。

私も「駄目で元々、雨、アラレ。」的に、色々なことに挑戦して、「やらずに後悔するより、やって後悔する」人生を歩んで行きたいと思います。

もちろん、後悔しないように、頑張りますよ♪

またいつかお会い出来る日を楽しみにしております。

お忙しい毎日かと思いますが、お体ご自愛くださいませ。

画像に写ってる釜臥山は、今日は全く見えません。
真冬のむつ市です。
前日のブログを読んで、美味しい朝食であればいいな・・・と思っていたのですが、残念でしたね。
私も残念です^^;
そう、何か一品でもここの物を添えて欲しいと思ったけど、無理なのかな??
今の季節なら干し菜っぱの味噌汁、寒大根の煮物などを添えたいと思いました。
yokotaさんのリンク先で知りましたが、トークショーだったのですね。
事前に知っていたら、是非伺いたいと思いましたが、又の機会を楽しみにしています。

>むつ市は使用済燃料中間貯蔵施設など、
複雑な問題を抱えている地域だけに、
市民一人一人の「自覚」が、
次なる一歩を築くことになるのだろうが、
それは同時に私たちの問題でもあるわけだから、
無関心ではいられないと思った。

そうなんですよね。
反対するだけではあまりにも重過ぎる問題だと思っています。
多くの方たちが生計を維持している現実もありますし、そこに暮らす私たちはこの自然を大切に守って行きたいと思っています。

残間さんが
>私たちの問題でもあるわけだから、
無関心ではいられないと思った。

と思って下さったこと、嬉しく心強いですし、次世代の人たちには、自然が豊かで安全なまさかり半島であって欲しい・・・と願いながら暮らしています。

頭は頭、お腹はお腹ですから笑。

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プロフィール

残間 里江子【プロデューサー】

1950年仙台市生まれ。アナウンサー、編集者などを経て、企画制作会社を設立。 プロデューサーとして出版、映像、文化イベントなどを多数手がける。著書多数。

書籍情報

引退モードの再生学

引退モードの再生学 残間里江子

【著者】
残間里江子
【出版社】
新潮社
【価格】
500円

モグラ女の逆襲
~知られざる団塊女の本音~

モグラ女の逆襲 ~団塊女の知られざる本音~ 残間里江子

【著者】
残間里江子
【出版社】
日本経済新聞出版社
【価格】
1,575円

それでいいのか 蕎麦打ち男

それでいいのか 蕎麦打ち男 残間里江子

【著者】
残間里江子
【出版社】
新潮社
【価格】
1,470円