4/2(水)桜花とともに.........。

icon_zamma.jpg4月2日(水)31時48分
第2064回


東京の桜は、
早くも散りはじめている。

午前中、
寺島実郎さんと、
打ち合わせをするため、
九段の寺島文庫に行った。

少し早めに家を出て、
青山通りを歩きながら、
桜花を追った。
赤坂御用地の桜、赤坂警察署横の桜、
この界隈では一番早く咲く豊川稲荷の桜は、
葉桜になっていた。

寺島文庫で、
打ち合わせをした後は、
せっかくここまで来たのだからと、
千鳥ヶ淵の桜、靖国神社の桜、
英国大使館の桜と、
見て回ることにした。

九段の交差点付近まで来た時、
十人ほどの、
外国人ビジネスマンの一団に会った。
近くのオフィスから、
昼食をとるために外に出て来たらしい。
ほとんどの人が上着を脱いだワイシャツ姿だ。

一団の中に、
日本人は一人もおらず、
全員が英語で談笑しながらの移動だ。
彼らが「一団」と見えたのは、
全員が同じ折り詰め弁当を持って、
歩いていたからで、
袋に入れることもなくむき出しのまま、
今配られたばかりという感じで、
持ち歩いていたのである。

おそらく桜の下で食べるのだろうと、
予測はついたので、
「さりげなく」後をつけていくと、
日本武道館の手前の、
お堀に面した、
昭和館横の空間に設えられている、
柵に腰をかけて、
折り詰めを開きはじめた。

再び「さりげなく」
中を覗いてみたら、
花型に詰められていた炊き込み御飯と、
野菜の煮ものや魚の焼きもの、
卵焼きなどが見えた。
(典型的な幕の内弁当でした)

一列に並んで、
幕の内弁当を食べている、
外国人ビジネルマンの横では、
5歳ぐらいの男の子と母親らしき女性が、
ランチをとっていたのだが、
こちらはマックのハンバーガーだった。

千鳥ヶ淵から、
靖国神社に抜ける靖国通りは、
折しも武道館で、
入学式を終えた学生たちと、
花見客が入り乱れ、
身動きもできないほどだった。

桜の花の下を歩きながら、
今週、膵臓癌の手術を受ける友と、
先週、肝臓に癌が転移したと、
知らせて来た友の顔を思い出した。

来年の春は、
彼らと一緒に、
楽しくお花見が出来ますように.........。
そして、
私も元気でいられますように。
来年の春をめざして、
ほどなく眠りに入る桜花に、
願いを託した。


.........夕方からは、
萬田久子さんとナカヤマと3人で、
阿木燿子・宇崎竜童さんご夫妻が、
企画・製作をしている、
「フラメンコ 曾根崎心中」を、
新国立劇場に観に行った。

初演以来12年、
東京では8年ぶりの、
公演になるというこの作品は、
夫妻にとっては、
「ライフワーク」と呼ぶに相応わしいもので、
阿木さんは、
「一生をかけて追いかけたい目標であり、
生き甲斐であり、
夢そのものです」と、語っている。

今回の公演では、
百恵ちゃんの息子さんの、
三浦祐太朗くんが、
徳兵衛の歌を担当していることでも、
話題になっているが、
十人をこえるフラメンコダンサーや、
土佐琵琶や篠笛、和太鼓等の邦楽奏者に、
フラメンコギタリストをも擁した、
ミュージシャンの中で、
祐太朗くんは、
根幹に、
秘めた輝きを放ちながらも、
あくまで奥ゆかしく、
長幼の序をわきまえた、
ほどよい距離感を保ちながら、
自分の「居場所」を獲得していた。

歌は、
父親譲りの、
真っすぐな歌唱と、
母親由来の、
行間に漂う憂愁とが、
溶け合った伸びのいい声で、
徳兵衛の情念を熱唱していた。

ロビーに並んだ花の、
かなりの数が、
祐太朗くんに贈られたものなのに、
(中には「おじさんおばさん応援団」からと、
いうものもありました)
そして「出自」は隠しようもないのに、
友和さんがそうであるように、
祐太朗くんにも、
自己を過度に主張しないがゆえの、
深い存在感が備わっていて、
とても感じがよかった。

萬田さんは、
「私は祐太朗くんが、
まだ小さい頃に会って以来だから、
こんなに素敵な男の子になって、
.........感激だわ」と、
しきりに言っていたが、
私も同感だった。

帰途、
名残の桜を見ようと、
車で目黒川沿いを走りながら、
「そう言えば、
阿木さんと宇崎さんと、
萬ちゃんと私とで、
結婚間もない三浦家に行って、
何かゲームをやったことがあるったよね」と、
私が昔話をしたら、
みんなが覚えていないようなことを、
記憶する能力に長けている萬田さんは、
「あゝ、水道管ゲームね」と即答し、
「.........そうか、あの時から、
もう30年以上も経っているのね」
「アッという間だったよね」などと、
2人で往時を懐かしんだ。

ナカヤマを帰したあと、
何となく独りになりたくなくて、
「うちの子たちに会って行かない?」という、
萬田さんの声に誘われて、
家に行き、
萬田チルドレンdogを膝に乗せながら、
窓の外の桜花を見た。

午前2時。
夜来の雨で、
フロンガラスに舞い降りた、
桜の花びらを見ながら、
家に着いた。

桜で始まり、
桜で終わった一日。
来年の桜を見るまで、
頑張って生きようと思った。


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コメント(3)

いつも残間さんのブログから公演等の貴重な情報が得られて助かっています。

 ネット上からの予約は終了しているようですが、電話で問い合わせましたら、4日12時からのチケットがとれました。
楽しみです。

メメント・モリという言葉を思い出しました。日本人は、死を忌み嫌う民族で、葬儀から帰宅した時に塩を振るのが長く習慣となっていましたが、最近はしない若い人たちもいるんですね。

桜が一斉に咲くと発狂しそうになる・・・といったのは、誰でしたかね?

午前2時に起きていらっしゃるということは、ニュウマットでの爆睡はまた不発に終わったんですか。短時間睡眠は、脳の休息にならないそうなので最低6時間は眠って下さい。

水道管ゲーム・・・たまたまお昼に視ていたテレビに出てきて偶然解明しました。(^^)v

消費税が上がり、いいともが終わり、遠くの国から津波がやって来て、波乱の春ですね。

本当の波乱はやっぱり怖いです。

「千鳥ヶ淵の桜」と「水道管ゲーム」に
激しく反応しました笑
30代の初め、人生で1番好きだった人と
お別れすることを決め
ふたりで最後にどこにいくか相談し
では、千鳥ヶ淵の桜を見にいきましょう
ということになったのです。
青空の綺麗な春の午後でした。
(これがホントのサクラチルだなあ)
なんて桜吹雪の中でボーっと考えました。
それ以来、桜の季節は苦手です笑
水道管ゲームは高校生の時に
雑誌「ポパイ」の記事を見て買いました。
水道管の絵が描かれたカードを並べて
最後に蛇口のカードを置いて水を出せば
勝ちなんですよね笑
相手のカードに穴の空いた水道管をつけて
邪魔しても、レンチを置けば修理できます笑
パーティでやると盛り上がるんですよね。
これを残間サンと萬田サンと百恵ちゃんで
やられたのですか?
豪華メンバーだなあ〜
千鳥ヶ淵の時にレンチを持っていたら
何とかなったのでしょうか。
いや、恋の水道管は1度破裂したら
ゲームオーバーなんですね笑

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フォトアルバム

4月5日(土)

photo_nikki六本木ヒルズのパンジー

photo_nikkiアークヒルズ中庭の桜。

photo_nikki首相官邸沿いの新芽の出たポプラ(上)と桜並木(下)
photo_nikki

photo_nikki内閣府前。

photo_nikki参議院会館前。

photo_nikki国立国会図書館前。

photo_nikki憲政会館の下の通りにはドクダミが。

photo_nikki内堀通り沿いの桜(奥に見えるのは警察庁と国土交通省)

photo_nikki首都高都心環状線沿いの桜。

photo_nikkiお濠の周りには観光バスが列を連ねていました。

photo_nikki皇居内堀に咲く花々。

photo_nikkiカルガモ発見!



4月3日(木)

photo_nikki日中文化交流協会・前会長の辻井喬さんを偲ぶ会。

photo_nikki左は「日本介護福祉グループ」の藤田英明会長、中央は必殺紹介人のモリベ氏。



4月2日(水)

photo_nikki青山通りから見た赤坂御用地の桜。

photo_nikki赤坂警察署前の桜。

photo_nikki赤坂・豊川稲荷は、早くも葉桜です。

photo_nikki国立劇場前。

photo_nikkiFM東京前。

photo_nikki英国大使館前。

photo_nikki千鳥ヶ淵の桜。

photo_nikki桜を眺めながら昼食をとる外国人ビジネスマンの姿も。

photo_nikki靖国神社の桜(右端に鳥居があります)

photo_nikki梅窓院の桜。

photo_nikki
寺島文庫の文庫犬エリゼと。



4月1日(火)

photo_nikki神宮外苑の桜。

photo_nikki渋谷・桜ヶ丘のさくら通りでは「さくらまつり」が開催中。

photo_nikki林真理子さん還暦パーティの引き出物。



3月31日(月)

photo_nikki富士川鉄橋付近を通過。

photo_nikki京都の東寺。

photo_nikki大阪で千秋楽を迎えた、地球ゴージャスプロデュース公演「クザリアーナの翼」



3月29日(土)

photo_nikki吉川公園に向かう途中の桜並木(三分咲きでした)

photo_nikkiグラウンドの土手には鮮やかな菜の花間畑が!

photo_nikki南青山ぼちぼち団のメンバーと。

photo_nikkiぼちぼち団の新キャプテンのフジタ氏。

photo_nikki開会式で挨拶をする椎名誠さん。

photo_nikki八丈島や大阪からも参戦。



3月24日(月)

photo_nikki南紀白浜空港。

photo_nikki空港の隣には「アドベンチャーワールド」が。



3月23日(日)

photo_nikki川湯温泉。河原に穴を掘って作った「my露天風呂」に入浴中の人たち。

photo_nikki湯の蜂温泉。

photo_nikki卵を網に入れて、湯筒で茹でています。

photo_nikki熊野那智大社

photo_nikki
那智の滝。

photo_nikki香炉にぶら下がっているこま犬が可愛い。

photo_nikki熊野本宮大社。

photo_nikki昨年の台風12号の被害の爪痕が残る熊野川の河岸。

photo_nikki和菓子屋「儀平」の堀本京子さんと。

photo_nikki「アドベンチャーワールド」の入口。

photo_nikki食欲旺盛なオスの海浜(カイヒン)君と。

photo_nikki海浜君の妹の優浜(ユウヒン)ちゃん。

photo_nikki手前が海浜君、奥が双子の陽浜(ヨウヒン)ちゃん。

photo_nikkiペンギン王国。

photo_nikkiラッコたち。

photo_nikki三段壁の夕陽。

photo_nikki

photo_nikki白浜名物・クエ鍋。



3月22日(土)

photo_nikki奈良県から和歌山県へと流れる紀の川

photo_nikki高野下駅舎。

photo_nikkiケーブルカーで高野山へ。

photo_nikki頂上には前日降った雪が積もっていました。

photo_nikki金剛峯寺。

photo_nikki紀州の春。

photo_nikki

photo_nikki

photo_nikki



3月21日(火)

photo_nikki小さな誕生日ケーキでお祝い。

photo_nikki仁坂吉伸和歌山県知事から、誕生日祝いに送って頂いた「焼き梅」



3月18日(火)

photo_nikki
工事中の「ホテルグレイスリー新宿」外観。

photo_nikki花粉症対策マスクを装着した八丁地常務執行役員と。



3月14日(金)

photo_nikki「日本創生委員会」が開催された東京會舘の桜。



3月13日(木)

photo_nikki雨滴の向こう側にうっすらと浮かんでいるが河津桜です。

photo_nikki会席料理にも添えられています。



3月11日(火)

photo_nikki春まだ遠し。

photo_nikki米原市の手前。遠くに見えるのは伊吹山。

photo_nikki1階のナレッジプラザに展示されている巨大プール(実は絨毯です。中央の水色の部分に立って周りを見ると、プールの中にいるように立体感が味わえます)



3月10日(月)

photo_nikki
今季最強の寒波も3年前の震災の日を想えば・・・。

photo_nikki
津村禮次郎さんによる能

photo_nikki奥でヴァイオリンを演奏しているのが古澤巌さん。手前左がチェリストの大藤桂子さん。

photo_nikki華道家・前野博紀さんにより献花。



3月8日(土)

photo_nikki母のホームに向かう途中、小学校の校庭沿いには春の花が。

photo_nikkiボケ(木瓜)の花。

photo_nikki大和夢之介さんの独立15周年記念パーティにて(右から、平山みきさん、大和さん、川上麻衣子さん、私)

photo_nikkiwillbe混声合唱団の活動の様子。

photo_nikki特訓!(合唱団を支える貴重な男声です)



3月7日(金)

photo_nikki歳川隆雄さんの出版記念パーティ。

photo_nikki会場に届けられた政治家からの花輪。

photo_nikki会場にいらした田原総一郎さんと。



3月3日(月)

photo_nikki5時間煮込んだ蕗の煮もの(右)と山椒の佃煮(左)



3月2日(日)

photo_nikki帰りに立ち寄ったナカヤマの実家では、お義姉さんが育てた梅が花を咲かせていました。

photo_nikki

photo_nikki



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書籍情報

人と会うと明日が変わる

人と会うと明日が変わる  残間里江子

【著者】
残間里江子
【出版社】
イースト・プレス
【価格】
1,470円

引退モードの再生学

引退モードの再生学 残間里江子

【著者】
残間里江子
【出版社】
新潮社
【価格】
500円

モグラ女の逆襲
~知られざる団塊女の本音~

モグラ女の逆襲 ~団塊女の知られざる本音~ 残間里江子

【著者】
残間里江子
【出版社】
日本経済新聞出版社
【価格】
1,575円

それでいいのか 蕎麦打ち男

それでいいのか 蕎麦打ち男 残間里江子

【著者】
残間里江子
【出版社】
新潮社
【価格】
1,470円

プロフィール

残間 里江子【プロデューサー】

1950年仙台市生まれ。アナウンサー、編集者などを経て、企画制作会社を設立。 プロデューサーとして出版、映像、文化イベントなどを多数手がける。著書多数。